【栄冠ナイン】データから最強の打撃戦術が判明!
パワプロシリーズ30周年記念作『パワフルプロ野球2024-2025』
2024年7月18日(木)発売!
eBASEBALLパワフルプロ野球2022の栄冠ナインモードにおいて、それぞれの投球戦術の戦術レベルが高い投手を対象に、打撃戦術の「おまかせ」「センター返し」「流し打ち」「引っ張り」「転がせ」の戦術Lv.5を選択し、打率等のデータを集計し最強の打撃戦術はどれなのか検証してみました。
COMが選択する投球戦術は実はある程度分かる
まず最初にCOM側がどのように投球戦術を選択するようになっているかが分からなければ、COMが選択する投球戦術に対して有効な打撃戦術がどれなのかを選ぶことができません。ですので、まずはCOM側の戦術レベルの仕様と、どのように戦術を選択しているのかを理解する必要があります。
COM側の戦術レベルの仕様と戦術の選び方
COM側の戦術レベルの仕様は以下の表のようになっています。
パワフルプロ野球2024-2025ではCOMの戦術基礎レベルはプレイヤーと同じになっているようです。
戦術 | 対応能力 | Lv.1 | Lv.2 | Lv.3 | Lv.4 | Lv.5 | Lv.6条件 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
内角中心 | 球速 | – | ~129 | 130~139 | 140~149 | 150~154 | 155~ 内角攻め |
外角中心 | コントロール | – | ~39 | 40~54 | 55~69 | 70~79 | コントロールA 総変化量10~ |
ストライクをとれ | スタミナ | – | ~29 | 30~39 | 40~54 | 55~69 | 70~ 球速155~ |
クサイところ | コントロール | – | ~49 | 50~69 | 70~79 | 80~89 | コントロールS |
打たせてとれ | スタミナ | – | ~39 | 40~59 | 60~69 | 70~79 | 80~ 9~ キレ◯ |
総変化量 | – | ~2 | 3~4 | 5~6 | 7~8 | ||
緩急重視 | 球速 | – | ~134 | 135~144 | 145~149 | 150~154 | 155~ 9~ 緩急◯ リリース◯ |
総変化量 | – | ~2 | 3~4 | 5~6 | 7~8 | ||
低め中心 | コントロール | – | ~39 | 40~59 | 60~69 | 70~79 | 80~ 10~ 低め◯ |
総変化量 | – | ~2 | 3~5 | 6~7 | 8~9 |
比較用に↓がプレイヤー側の投球戦術基礎レベルの仕様です。
戦術 | 対応能力 | Lv.1 | Lv.2 | Lv.3 | Lv.4 | Lv.5 | Lv.6条件 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
内角中心 | 球速 | ~129 | 130~139 | 140~149 | 150~154 | 155~ | 内角攻め |
外角中心 | コントロール | ~39 | 40~54 | 55~69 | 70~79 | 80~ | コントロールA 総変化量10~ |
ストライクをとれ | スタミナ | ~29 | 30~39 | 40~54 | 55~69 | 70~ | 球速155~ |
クサイところ | コントロール | ~49 | 50~69 | 70~79 | 80~89 | 90~ | コントロールS |
打たせてとれ | スタミナ | ~39 | 40~59 | 60~69 | 70~79 | 80~ | キレ◯ |
総変化量 | ~2 | 3~4 | 5~6 | 7~8 | 9~ | ||
緩急重視 | 球速 | ~134 | 135~144 | 145~149 | 150~154 | 155~ | 緩急◯ リリース◯ |
総変化量 | ~2 | 3~4 | 5~6 | 7~8 | 9~ | ||
低め中心 | コントロール | ~39 | 40~59 | 60~69 | 70~79 | 80~ | 低め◯ |
総変化量 | ~2 | 3~5 | 6~7 | 8~9 | 10~ |
COMの戦術レベルは、プレイヤーの戦術レベルの仕様より1段階甘くなっており、COM側は戦術レベルが高くなりやすくなっています。しかしLv.6の条件は、プレイヤー側の戦術Lv.5+Lv.6の条件を満たさなければいけないようになっており、ここはプレイヤーと平等かもしれません。「コースおまかせ」の戦術レベルはランダムになっており、毎回変化します。
そしてCOM投手の調子が「ふつう」だった場合は、戦術レベルは「コースおまかせ」を除いて一切変化しません。Lv.5の戦術はずっとLv.5のままになります。
COM投手の調子が「ふつう」以外だった場合、好調不調によって戦術レベルが±1されるようになっており、調子が好調以上の時はそれぞれの戦術がランダムで+1される場合があり、不調以下の場合はそれぞれの戦術がランダムで-1されます。ここでの注意点として、戦術Lv.6の特殊能力を所持しているが戦術Lv.6の能力が足りてない選手が好調以上だった場合に、戦術Lv.4がLv.5になり「Lv.5+Lv.6の特殊能力」となり戦術Lv.6の条件を満たすことで戦術Lv.6が出現する場合があることです。これはプレイヤー側でも戦術Lv.4しか能力がなくても特殊能力を所持していることで、調子や大応援等の影響で戦術Lv.5になるために戦術Lv.6が出ることと同じようなものです。また、Lv.6の条件を満たしていない場合、調子が良くてもLv.5がLv.6にならないのはプレイヤーと同じです。
COM側の戦術レベルの仕様が分かったところで、COMがどのように戦術を選択するかですが、当然ながら数値が一番高いものを選択します。では、数値が同じものが複数あった場合はどうするかというと、より先にある戦術を選択するようになっています。先にある戦術というのは、プレイ画面で左にある戦術のことです。つまり優先順位は「コースおまかせ」>「内角中心」>「外角中心」といった具合になっています。
戦術Lv.5が最大のCOM投手の場合、戦術Lv.5の戦術かランダムでLv.5になった「コースおまかせ」が選ばれます。調子が好調以上でLv.4の戦術がLv.5になった場合は、Lv.5の中でより優先順位の高い戦術が選ばれます。逆に不調以下でLv.5がLv.4になりLv.4以下の戦術しかない場合、Lv.4の中でより優先順位の高い戦術が選ばれます。
また戦術Lv.6の条件を満たしている投手は、調子が不調以下でないかぎり戦術Lv.6の戦術しか選択しません。数値が一番高いものを選択するのですから当然です。調子が好調以上の場合、当然ながらLv.7が出現している可能性もあります。
最強の打撃戦術がどれなのかデータをとって検証してみた
COMが選択する投球戦術が分かったのでそれぞれの投球戦術を選択するCOM投手に対して、打撃戦術の「おまかせ」「センター返し」「流し打ち」「引っ張り」「転がせ」の戦術Lv.5を100打席ほど行いデータをとってみました。こちらの打線はミートパワー走力全てがA以上の強力打線です。打撃指示は「ミート多用」の「積極打法」です。「強振多用」にすると打率が下がり、若干ホームランの数が増えます。「転がせ」で「慎重打法」にしたところ、かなり打率が落ちました。
対戦相手のCOM投手は選択される投球戦術に対応する能力以外は低めとなっている投手を選択しています。
内角中心、外角中心、ストライクをとれ
まずは「内角中心」「外角中心」「ストライクをとれ」の3つのCOM投球戦術のデータを見ていきましょう。これらの3つは、「内角中心」が球速を必要とする戦術、「外角中心」がコントロールを必要とする戦術、「ストライクをとれ」がスタミナを必要とする戦術とそれぞれ異なる投手能力を参照するため比較によって見えてくるものがあります。
みなさんは当然ながら「内角中心」には「引っ張り」が強く「外角中心」には「流し打ち」が強いと考えていることでしょう。結果はなかなか驚きのものとなりました。
内角中心6 球速投手
打撃戦術 | 打率 | 出塁率 | 長打率 | OPS | wOBA | 三振率 | 四死球割合 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
おまかせ5 | 0.292 | 0.302 | 0.416 | 0.718 | 0.317 | 0.124 | 0.017 |
センター返し5 | 0.279 | 0.279 | 0.487 | 0.766 | 0.357 | 0.136 | 0.000 |
流し打ち5 | 0.284 | 0.301 | 0.514 | 0.814 | 0.378 | 0.041 | 0.026 |
引っ張り5 | 0.200 | 0.205 | 0.394 | 0.599 | 0.289 | 0.081 | 0.006 |
転がせ5 | 0.404 | 0.422 | 0.442 | 0.865 | 0.446 | 0.064 | 0.031 |
COM投手は「内角攻め」持ち。
「転がせ」が最も良く、「引っ張り」が最も悪い結果に。次点では「流し打ち」が良い結果に。
wOBAは、打者が打席あたりにどれだけチームの得点増に貢献しているかを評価する指標です。NPBの計算方法を使用しています。
内角中心5 or コースおまかせ5 球速投手
打撃戦術 | 打率 | 出塁率 | 長打率 | OPS | wOBA | 三振率 | 四死球割合 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
おまかせ5 | 0.376 | 0.387 | 0.576 | 0.963 | 0.447 | 0.096 | 0.025 |
センター返し5 | 0.385 | 0.388 | 0.648 | 1.036 | 0.470 | 0.064 | 0.009 |
流し打ち5 | 0.391 | 0.391 | 0.696 | 1.086 | 0.516 | 0.078 | 0.000 |
引っ張り5 | 0.379 | 0.379 | 0.632 | 1.010 | 0.459 | 0.047 | 0.004 |
転がせ5 | 0.551 | 0.553 | 0.627 | 1.180 | 0.540 | 0.064 | 0.021 |
内角中心6と同じく「転がせ」が最も良く、次点で「流し打ち」という結果となりましたが、最も悪い結果は「おまかせ」となりました。戦術レベルが下がったこととCOM投手が「コースおまかせ」を選ぶ場合があることが原因なのか「引っ張り」の成績が内角中心6の時よりずいぶん良くなりました。
外角中心6 コントロール投手
打撃戦術 | 打率 | 出塁率 | 長打率 | OPS | wOBA | 三振率 | 四死球割合 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
おまかせ5 | 0.310 | 0.331 | 0.517 | 0.848 | 0.370 | 0.112 | 0.033 |
センター返し5 | 0.313 | 0.324 | 0.455 | 0.779 | 0.377 | 0.067 | 0.015 |
流し打ち5 | 0.310 | 0.313 | 0.601 | 0.914 | 0.422 | 0.057 | 0.006 |
引っ張り5 | 0.285 | 0.293 | 0.514 | 0.806 | 0.375 | 0.049 | 0.014 |
転がせ5 | 0.376 | 0.385 | 0.391 | 0.776 | 0.359 | 0.098 | 0.015 |
打率では「転がせ」ですが、OPSや長打率では「流し打ち」が良い結果に。しかし打率は「おまかせ」や「センター返し」とどんぐりの背比べの低さです。
外角中心5 or コースおまかせ5 コントロール投手
打撃戦術 | 打率 | 出塁率 | 長打率 | OPS | wOBA | 三振率 | 四死球割合 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
おまかせ5 | 0.438 | 0.444 | 0.721 | 1.165 | 0.517 | 0.113 | 0.024 |
センター返し5 | 0.411 | 0.412 | 0.649 | 1.061 | 0.485 | 0.078 | 0.005 |
流し打ち5 | 0.316 | 0.321 | 0.623 | 0.943 | 0.440 | 0.074 | 0.016 |
引っ張り5 | 0.320 | 0.325 | 0.637 | 0.963 | 0.430 | 0.085 | 0.015 |
転がせ5 | 0.518 | 0.519 | 0.563 | 1.081 | 0.501 | 0.047 | 0.015 |
最も良い結果は「転がせ」でしたが、次点で「おまかせ」が良い結果になり、なんと「流し打ち」が最も悪い結果に。
ストライクをとれ5 or コースおまかせ5 スタミナ投手
打撃戦術 | 打率 | 出塁率 | 長打率 | OPS | wOBA | 三振率 | 四死球割合 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
おまかせ5 | 0.452 | 0.456 | 0.796 | 1.253 | 0.584 | 0.040 | 0.026 |
センター返し5 | 0.394 | 0.407 | 0.554 | 0.961 | 0.424 | 0.070 | 0.040 |
流し打ち5 | 0.424 | 0.436 | 0.834 | 1.270 | 0.549 | 0.084 | 0.026 |
引っ張り5 | 0.360 | 0.367 | 0.783 | 1.151 | 0.508 | 0.041 | 0.012 |
転がせ5 | 0.558 | 0.572 | 0.652 | 1.224 | 0.553 | 0.047 | 0.032 |
最も良い結果は「転がせ」、次点で「流し打ち」といったところ、ここで初めて「センター返し」が最も悪い結果となしました。
データから判明した能力と戦術の関係
投球戦術「内角中心」「外角中心」「ストライクをとれ」に対してのそれぞれの打撃戦術の結果を見ていくと、「内角中心」に対して「引っ張り」が悪い結果に、「外角中心」では戦術Lv.6では良い結果だっだ「流し打ち」が、戦術Lv.5で最も悪い結果になったりと、戦術的に有利なはずの打撃戦術が悪い結果を出しています。
これは選択された戦術の有利不利関係よりも、投手の能力の方が圧倒的に大きく結果に影響することが原因ではないかと考えられます。どういうことなのかと言うと、まず「内角中心」は球速が高いほど戦術レベルが上昇します。つまり
球速が高い=「内角中心」の戦術レベルが高くなる=「引っ張り」に強くなる
ということです。同様に「外角中心」ではコントロールが高いほど戦術レベルが上がるので、
コントロールが高い=「外角中心」の戦術レベルが高くなる=「流し打ち」に強くなる
ということです。投球戦術に対応する能力が高ければ高いほど、その投球戦術を有利としている打撃戦術に対して強くなっていく仕様になっているのではないかと考えられます。
ではここで「ストライクをとれ」の結果について考えてみると、次のように考えることができます。
スタミナが高い=「ストライクをとれ」の戦術レベルが高くなる=「センター返し」に強くなる
おそらく「センター返し」は「ストライクをとれ」に強い戦術なのでしょう。しかしスタミナが高いと「センター返し」に強くなる影響で、「センター返し」が「ストライクをとれ」Lv.5で最も悪い結果を出したのではないかと考えらます。
では残りの「転がせ」はどうなのか、残った投手能力の総変化量の可能性が高いですが全てのデータを見比べるとなんとも言えない結果となっています。単純に投手の☆の高さ、全体的な能力の高さのような気もします。
打撃戦術「おまかせ」について
「おまかせ」に関しては、ランダムでどれかの戦術を選ぶものという印象もあったのですが、これらのデータを見ると「おまかせ」という独立した戦術である可能性が高いです。なぜなら、もしランダムでどれかの戦術を選ぶものであるならば常に平均的な数値を出すはずですが、「内角中心」Lv.5で最も悪い結果を出しているためその可能性は低いです。選手の能力によって変化する可能性もありますが、今回の調査では球速が高い投手に弱く、低い投手には打率が高めに出る結果になっています。「引っ張り」の代わりに使えそうな戦術です。
投手の能力と戦術の簡単なまとめ
球速←→「引っ張り」
コントロール←→「流し打ち」
スタミナ←→「センター返し」
投手の能力と大きく関係する打撃戦術は上のようになっていると考えられます。
データから分かったことは、相手投手の選択すると思われる戦術に対して有利な打撃戦術を選ぶよりも、能力の低い弱点部分を狙った打撃戦術を選んだほうが打てるということです。ただし「引っ張り」はデータから分かるように最初から打率が低く設定されているようなので、球速が低い相手でも長打狙いか戦術レベル6以上でないと選ばないほうが良さそうです。弱点が球速の低さしかない場合は、「引っ張り」より「おまかせ」の方が良いかもしれません。
コントロールが低い相手には「流し打ち」が有効になり、スタミナが低い相手には「センター返し」が有効になります。
と、ここまで述べてきましたが、すでにみなさんがデータを見てお気づきなように、いや「転がせ」が一番打率良いんだがら「転がせ」一択でしょ、という気持ちはご尤もです。基本は最も打率の良い「転がせ」を選択し、「転がせ」の戦術レベルが低い時は、相手投手の弱点を狙うように他の戦術を選んでいくのが良いでしょう。
しかし、まだ全ての投球戦術のデータを見たわけではありません。本当に「転がせ」が最強の打撃戦術なのか、さらにデータを取っているので見ていきましょう。
「打たせてとれ」と「緩急重視」
COMに選ばれない投球戦術
まず、なぜ「クサイところ」と「低め中心」のデータがないのかの説明をします。「クサイところ」と「低め中心」はコントロール型の投球戦術となっており、コントロールが高い場合必然的に「外角中心」の戦術レベルが高くなります。そのためより優先的に選択される戦術として「外角中心」があるため、調子によるランダム変化で「外角中心」の戦術レベルが低くなったり、他の戦術レベルが高くならないと「クサイところ」と「低め中心」は選ばれないレアな戦術になっているのです。「低め中心」の戦術Lv.6の条件を満たしている場合、「外角中心」Lv.6の条件も満たしているので戦術Lv.6でも同様になりますが、唯一コントロールSで総変化量10未満の投手は「クサイところ」だけが戦術Lv.6になります。しかし強い投手は総変化量10以上の場合がほとんでですので、検証中にそのような投手に出会うことはありませんでした。そのため「クサイところ」と「低め中心」の検証データはありません。
またこれは戦術Lv.5以下の「打たせてとれ」と「緩急重視」でも同様で、「打たせてとれ」の戦術Lv.5の能力を満たしている時、必然的に「ストライクをとれ」のLv.5条件も満たしています。同じように「緩急重視」の戦術Lv.5の能力を満たしている時、「内角中心」のLv.5条件も満たしています。Lv.4以下でも同じです。そのため「打たせてとれ」と「緩急重視」の戦術Lv.5以下は、調子による変動で稀に「打たせてとれ」と「緩急重視」の戦術レベルが上回った時しか選ばれることはありません。
「打たせてとれ」6 スタミナ&総変化量
打撃戦術 | 打率 | 出塁率 | 長打率 | OPS | wOBA | 三振率 | 四死球割合 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
おまかせ5 | 0.302 | 0.327 | 0.462 | 0.790 | 0.383 | 0.075 | 0.036 |
センター返し5 | 0.286 | 0.289 | 0.402 | 0.691 | 0.361 | 0.089 | 0.009 |
流し打ち5 | 0.200 | 0.220 | 0.391 | 0.612 | 0.326 | 0.104 | 0.025 |
引っ張り5 | 0.189 | 0.195 | 0.295 | 0.490 | 0.279 | 0.090 | 0.008 |
転がせ5 | 0.347 | 0.347 | 0.398 | 0.746 | 0.402 | 0.068 | 0.000 |
投手は「キレ◯」所持。
やはり一番結果が良かったのは「転がせ」、次点で「おまかせ」でした。「引っ張り」はかなり悲惨なことになっていますが、「流し打ち」もかなり酷いことになりました。コントロールが高い投手ではないので、「打たせてとれ」は「流し打ち」に強い戦術なのかもしれません。
「ストライクをとれ」の上位互換と思われる「打たせてとれ」ですが、確かに「ストライクをとれ」と似たような結果になっています。三振率のワーストがどちらも「流し打ち」なので、スタミナが高いと「流し打ち」の三振率が上がるのでしょうか。
検証の中で最も強いCOM投手となりましたが、一つ面白いデータが取れています。それは「おまかせ」以外でエラーによる出塁が明らかに増えた点です。相手は「エラー」持ちのチームではないので、「打たせてとれ」はエラーが発生しやすくなる戦術なのでしょうか。プレイヤー側が「打たせてとれ」を使用した時にエラー数が増えたというデータは取れなかったので、出塁率が低すぎると救済措置でエラーで出塁させてくれるシステムでもあるのか、謎です。
「緩急重視」6 球速&総変化量
打撃戦術 | 打率 | 出塁率 | 長打率 | OPS | wOBA | 三振率 | 四死球割合 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
おまかせ5 | 0.230 | 0.243 | 0.300 | 0.543 | 0.281 | 0.070 | 0.019 |
センター返し5 | 0.303 | 0.314 | 0.434 | 0.748 | 0.367 | 0.091 | 0.020 |
流し打ち5 | 0.279 | 0.283 | 0.452 | 0.735 | 0.366 | 0.058 | 0.009 |
引っ張り5 | 0.198 | 0.206 | 0.229 | 0.435 | 0.210 | 0.083 | 0.010 |
転がせ5 | 0.478 | 0.495 | 0.533 | 1.027 | 0.515 | 0.065 | 0.032 |
投手は「リリース◯」所持。
こちらもやはり一番結果が良いのは「転がせ」、次点で「センター返し」ですが、「転がせ」が突出して良い結果を出しています。それ以外ではかなり「緩急重視」が強いという結果になっていますので、「緩急重視」は「転がせ」に弱そうです。
また総変化量を必要とする「緩急重視」において「転がせ」が良い結果を出したので、「転がせ」は総変化量に大きく影響されるという予想がここで成り立たなくなっています。そのため「転がせ」は単に☆の高さ・投手の能力の高さに関係しているという予想になりました。
「緩急重視」は「内角中心」の上位互換と思われる戦術ですが、確かに「内角中心」6と似たような結果になっています。「内角中心」6と比べて「おまかせ」の結果がより悪くなっていますので、「緩急重視」は「おまかせ」に強そうです。三振率のワーストも同じ「センター返し」ですので、球速が高いと「センター返し」は三振率が上がるのでしょうか。
最強と最弱の打撃戦術
全てのデータが出揃ったとこでやはり最強の打撃戦術は「転がせ」で決定です。ただし「転がせ」は最もゲッツー(ダブルプレー)が発生しやすい打撃戦術ですので注意が必要です(併殺のデータもとってました)。やはり盗塁をしてゲッツーの可能性を極力なくした上で「転がせ」でヒットを量産する戦術が最強の気がします。
最弱の打撃戦術は、巷で散々弱いと言われていた「引っ張り」でした。「引っ張り」アンチのみなさんおめでとうございます?長打が出やすいからなのか最初から打率が低く設定されているようで、どんな投手が相手でも弱いという残念な結果になりました。
引っ張りのさらに残念なところは、ミートとパワーが両方あるなら「流し打ち」の方が長打を出せる点、さらには「センター返し」にすら負けてしまうこともある点です。球速110km台ぐらいのめちゃ弱投手相手であれば「引っ張り」を選ぶのもありかもしれませんが、代替となる「おまかせ」があるため出番が少なすぎます。「引っ張り」6以上が出て「転がせ」を選択しない時ぐらいしか出番がないかもしれません。
最強の打撃戦術「転がせ」を主軸に、「転がせ」の戦術レベルが低い時やランナー一・二塁で盗塁ができずゲッツーの可能性がある時などに、相手投手の低い能力に合わせて戦術を選択していくのが良いでしょう。また「送りバント」や「スクイズ」の選択肢を常に考えましょう。
まとめ
最強の打撃戦術「転がせ」が基本
相手投手の
球速が低い→「おまかせ」(「引っ張り」)
コントロールが低い→「流し打ち」
スタミナが低い→「センター返し」
「送りバント」「スクイズ」の選択肢を忘れずに
「打たせてとれ」がLv.6→「流し打ち」は弱い
「緩急重視」がLv.6→「おまかせ」は弱い
おまけ 「センター返し」はゲッツーになりやすいは迷信!?
「転がせ」が最も併殺(ゲッツー)になりやすいと述べましたが、巷では「センター返し」は二塁近くに打球が行きやすためにゲッツーになりやすいと言われていたりします。しかし今回の検証では「転がせ」の次にゲッツーになりやすかったのは「おまかせ」で3番手を「センター返し」と「流し打ち」が争っているようなデータが取れました。パワーが高いためにそもそもゴロになり難いというのもあるのかもしれませんが、意外にも「センター返し」はそれほどゲッツーになりやすいわけではないようです。
©Konami Digital Entertainment
コメント
結局ホームランが出やすい戦術って引っ張りなんですかね。
相手投手にもよるので一概には言えないと思います。
また、この記事のデータですとそもそも本塁打の数が少ないため
ホームランの出やすさを検証するには不十分ですが
ほとんどの場合流し打ちか引っ張りのどちらかといった具合になっています。
なるほど🧐
流し打ちも体感ですが、ホームラン打ってるイメージありますね!
度々すみません! 相手の低い能力を狙って戦術を選ぶとありますが、基準みたいなのはあります?
ちなみに僕は、たとえば球速149コD(54)スD(50)の時はセンター返し、また球速159コS(91)スA(87)の時もセンター返しみたいな感じでやってますが、合ってますか?
ぜひ意見を聞きたいです。
基本は打率の良い「転がせ」を選択します。
「転がせ」の数値が悪い時など他を選びたい時は、戦術レベルを基準に見ると良いかも知れません。
「内角中心」Lv.6の条件は155km/hなので、これがA相当。150~154km/hはB相当と考えて他の能力と比較します。
球速149コンDスタDの投手なら、「流し打ち」か「センター返し」を選手や場面に合わせて選択
球速159コンSスタAの投手なら、どれも厳しそうですが「センター返し」がまだマシかなといった印象です。
なるほど。
打撃指示はだいたいミート積極ですか?
また、慎重打法は使う機会ありますか?
僕は積極が打てなくなってきたあたりから、慎重にすると結構当たってるイメージがあるのですが。だいたい能力の高いピッチャーに使ってますね
記事に追記しましたが、ミート多用の積極打法です。
強振多用にすると打率が下がり長打が増えます。
慎重打法は「転がせ」でデータを取ってみたところ、打率がかなり落ちたので詳しく調査していません。
なるほど。
打撃指示は基本ミート積極ですか?
慎重打法は使う機会ありますか?
お疲れ様です。
ちなみに打撃指示は何を設定されてますか?
「ミート多用」の「積極打法」です。
追記しておきました。
ありがとうございます😊
いろいろ試してみますね!